あなたの投資はSNSの『売った』投稿で不安になる?暴落時に動じない投資家になるための心得

投資知識

株価が急落した日、あなたはSNSを開いて思わずため息をついていませんか?「暴落したから全部売った」「損切りして正解だった」というポストが次々と流れてくる中、「私も売るべきだったのか?」と不安になる気持ち、よくわかります。

投資を始めたばかりの頃、私も同じ経験をしました。市場が下落するたびに「このまま買い続けて大丈夫なのか」「みんなが売っているのに、逆張りで買うなんて間違っているのでは」「そもそも今は投資すべき時期じゃないのかも」と悩んでいました。

特に初めて大きな暴落を経験したとき、その不安は最高潮に達します。せっかく貯めたお金が目減りしていくのを見るのは、本当につらいものです。

でも、ちょっと待ってください。その「売った」という投稿をしている人は、あなたと同じ投資目的を持っていますか?同じ時間軸で投資していますか?そもそも、なぜあなたは投資を始めたのでしょうか?

はじめに結論:暴落時こそ投資の本質を理解するチャンス

結論から言いましょう。長期的な資産形成を目指す投資家、特にインデックス投資を実践している方にとって、暴落は恐れるものではなく、むしろチャンスなのです。

「えっ?資産が減っているのにチャンスだなんて…」

そう思われるかもしれませんが、実はこれこそが投資の本質です。株式市場は売り手がいるから買い手が存在できる場所。誰かが「高い」と思って売ったものを、あなたが「安い」と思って買うことができるのです。

このブログでは常々、初心者の方には世界経済全体の成長に投資できるインデックス投資を長期で続けることをおすすめしてきました。なぜなら、短期的な市場予測に頼らず、経済全体の成長の恩恵を受けられるからです。

暴落時こそ、その考え方が試される瞬間です。一時的な下落に動じず、むしろ「いつもより安く買える機会」と捉えられれば、あなたは真の長期投資家への第一歩を踏み出したことになります。

SNSで「売った」という人たちがいるからこそ、あなたは安く買えるのです。その視点の転換が、今日お伝えしたい最も重要なメッセージです。

理由:なぜ暴落に動じず投資を続けるべきなのか

そもそもあなたは何のために投資しているのか?

投資の世界で迷子にならないためには、「なぜ投資をしているのか」という原点に立ち返ることが大切です。

多くの方は「老後のため」「将来の資金を増やすため」という長期的な目標を持って投資を始めています。もしあなたが20代、30代、40代で、退職後の資金形成を目指しているなら、その時間軸は10年、20年、場合によっては30年以上になるでしょう。

そんな長い時間軸で考えたとき、今週の暴落や今月の下落は、実はほんの小さな波にすぎません。私たちがゴールにしているのは、数十年後の資産形成です。その間の短期的な値動きに一喜一憂することは、目的地を見失うことになりかねません。

長期投資は暴落を経験してこそ完成する

長期投資において、暴落は避けられないものです。20〜30年の投資期間では、大きな暴落を2〜3回は経験するのが普通だと思っておいてください。

過去の主要な暴落とその回復期間を見てみましょう。

暴落イベント発生時期下落率回復までの期間
ブラックマンデー1987年10月約22.6%約2年
ITバブル崩壊2000年3月〜2002年10月約49.1%約7年
リーマンショック2008年9月〜2009年3月約56.8%約4年
コロナショック2020年2月〜3月約35.4%約5ヶ月

この表から見えてくるのは、どんなに大きな暴落でも、市場は必ず回復してきたという事実です。そして長期的に見れば、株式市場は右肩上がりに成長を続けてきました。

これは決して「必ず儲かる」という保証ではありませんが、長期的な経済成長に投資するという意味では、歴史から学ぶべき重要な教訓です。

市場は売り手と買い手で成り立っている

市場の基本的な仕組みを思い出してください。株式市場は、売りたい人と買いたい人がいるからこそ成立しています。

誰かが「もう下がるから売ろう」と判断したとき、それを買う人がいるからこそ取引が成立します。逆に、あなたが買いたいと思っても、売ってくれる人がいなければ買えません。

この当たり前の事実を理解すると、SNSで「売った」という投稿を見たときの見方が変わってきます。「あの人が売ったのは、別の誰かが買ったから」なのです。そして、その「別の誰か」は、長期的な視点で投資判断をしている可能性があります。

あなたが長期投資家なら、短期的な値動きを予測して売買する人たちがいるおかげで、淡々と買い続けられる環境が整っていると考えることもできます。

暴落時に売ることの心理的罠

「下がったら売りたくなる」というのは、人間の自然な心理反応です。心理学では、これを「損失回避バイアス」と呼びます。私たちは利益を得る喜びよりも、損失を被る痛みをより強く感じる傾向があるのです。

このバイアスのせいで、多くの投資家は「買い高く、売り安く」という最悪の投資パターンに陥りがちです。市場が上昇しているときに「みんなが買っているから」と高値で飛びつき、下落したときに「これ以上損したくない」と安値で売ってしまうのです。

しかし、感情に任せたこの行動パターンは、長期的な資産形成にとって最大の敵になります。暴落時こそ、感情を抑え、冷静な判断が求められるのです。

具体例:暴落を味方につける実践的アプローチ

ドルコスト平均法の威力

暴落を恐れずに投資を続けるための最も効果的な方法の一つが「ドルコスト平均法」です。これは、毎月決まった金額を投資し続けるというシンプルな方法です。

このシンプルな方法の威力は、特に暴落時に発揮されます。なぜなら、市場価格が下がったときには、同じ金額でより多くの株やファンドを購入できるからです。

例えば、毎月3万円を投資していると考えてみましょう。市場価格が高いときには少ない数量しか買えませんが、価格が下がったときには多くの数量を買うことができます。これにより、平均取得単価は自然と下がっていきます。

ドルコスト平均法の威力 – 平均取得単価の変化

実際の暴落時における平均取得単価の変化

市場価格 (指数の価格)
平均取得単価

シミュレーション条件: 2018年1月から2021年12月まで、毎月同額(3万円)を投資した場合

ポイント: 2020年のコロナショック時に市場価格が大きく下落していますが、ドルコスト平均法により平均取得単価(赤線)も下がっています。その結果、市場回復後はより大きなリターンを得ることができます。

上の図は、2018年から2021年までの投資シミュレーションです。2020年のコロナショック時に大きく下落していますが、その間も毎月同じ金額を投資し続けることで、平均取得単価(赤線)が下がっていることがわかります。そして市場が回復した後は、その安い取得単価のおかげで、より大きなリターンを得ることができています。

これこそが「暴落を味方につける」という考え方です。暴落は恐れるものではなく、むしろ「セール中に買い物できる」チャンスなのです。

暴落時に冷静でいられる投資家の思考法

では、実際に暴落に直面したとき、どのような思考法が役立つのでしょうか。

私が実践しているのは「売ってくれた人に感謝する」という考え方です。市場が下落しているとき、多くの人が恐怖から売っています。しかし、その人たちがいるからこそ、私は安く買うことができるのです。

「ありがとう、あなたが売ってくれたおかげで、私は安く買えました」

この感謝の気持ちは、暴落時の不安な気持ちを和らげてくれます。

また、他の人の投資スタイルと自分を比較しないことも重要です。SNSで「売った」と投稿している人は、あなたとは全く異なる投資戦略、時間軸、リスク許容度を持っているかもしれません。デイトレーダーなら暴落時に売るのは正しい判断かもしれませんが、あなたが長期投資家なら、その判断基準は全く異なります。

売り手と買い手、それぞれには投資の目的や戦略が異なります。他人の判断に惑わされず、自分の投資目的に沿った行動を取ることが大切なのです。

実際の暴落時のケーススタディ

ここで、架空の投資家A子さん(32歳)とB男さん(35歳)の例を見てみましょう。

ケース1:リーマンショック時の選択

A子さん:2007年から毎月3万円を米国株インデックスに投資を始めました。2008年9月のリーマンショック発生時、恐怖から全ての保有株を売却し、市場が「安定する」まで投資を中断しました。2010年に市場が回復基調に入ったと判断して再投資を始めました。

B男さん:同じく2007年から毎月3万円の投資を始めましたが、リーマンショック時も売却せず、むしろ予備資金から追加で投資を行いました。「暴落は買い時」と考え、淡々と投資を続けました。

リーマンショック時の投資選択の結果比較(棒グラフ)
リーマンショック時の投資選択による2020年の資産比較
継続投資の差額: +330万円

投資条件: 2007年から毎月3万円を米国株インデックスに投資

A子さん: リーマンショック時に全売却、2010年から再投資を開始

B男さん: リーマンショック時も売却せず継続投資

結果: 2020年初頭時点での資産比較

※ このシミュレーションは架空の事例であり、実際の投資結果は市場状況や個別の投資タイミングにより異なります。

2020年初頭の時点で、A子さんの資産は約450万円、B男さんの資産は約780万円となりました。その差は330万円にも及びます。

ケース2:コロナショック時の選択

同様に、2020年のコロナショック時にも、「売って様子見」を選んだ投資家と「買い増し」を選んだ投資家では、わずか1年後に大きな資産差がついています。

暴落時の判断が、その後の資産形成に大きく影響することがこれらの例からわかります。もちろん、すべての暴落がすぐに回復するとは限りませんが、歴史的に見れば、株式市場は長期的には成長を続けてきました。

まとめ:明日からできる暴落に強い投資家になるための行動指針

いかがでしたか?市場の暴落は、長期投資家にとっては恐れるものではなく、むしろチャンスだということをお伝えしてきました。最後に、暴落時に冷静でいるための具体的な行動指針をまとめてみましょう。

  1. ニュースやSNSのチェック頻度を減らす
    暴落時はネガティブなニュースで溢れています。必要以上に情報をチェックすることで、不安が増幅されがちです。投資信託の場合、毎日価格をチェックする必要はありません。週に1回、または月に1回程度で十分です。
  2. 「セール中」という発想に切り替える
    株価が下がったとき、「資産が減った」ではなく「良い商品が安くなっている」という発想に切り替えましょう。長期投資家にとって、暴落は割引セールのようなものです。
  3. 売ってくれる人に感謝する気持ちを持つ
    市場は売り手がいるからこそ成り立ちます。誰かが売ってくれるからこそ、あなたは買うことができるのです。暴落時に売る人がいるおかげで、あなたは安く買えることに感謝しましょう。
  4. 長期的な視点を忘れない
    一時的な下落に一喜一憂せず、10年、20年先の目標を見据えることが大切です。歴史的に見れば、株式市場は長期的には右肩上がりです。
  5. 自分の投資戦略を貫く
    他人の投資判断に惑わされず、自分の目的に合った投資戦略を貫くことが重要です。長期の資産形成が目的なら、短期の値動きに一喜一憂せず、淡々と買い続けることが王道です。

暴落は投資の旅路で必ず経験するものです。それを恐れるのではなく、むしろ「成長するチャンス」と捉えられるかどうかが、長期的な投資成功の鍵となります。

あなたが次に市場の暴落に直面したとき、SNSの「売った」投稿に不安になるのではなく、「ありがとう、安く買えるチャンスをくれて」と心の中でつぶやけるような投資家になれることを願っています。

長期投資の道は時に険しいですが、その先にある豊かな未来のために、今日も一歩前進しましょう。

最後に


最後までお読みいただき、ありがとうございました。このブログでは引き続き投資初心者のあなたに向けて、わかりやすく実践的な情報を定期的に配信していきます。ブログのシェアやコメントお待ちしております。

ロキ
ロキ

ではまた、次の記事でお会いしましょう。ロキでした。

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