「楽天SCHDって、毎月つみたてしても大丈夫かな?」 「高配当株投資っていいって聞くけど、本当に始めていいのかな?」 「インデックス投資と高配当株投資、どっちを選べばいいんだろう?」
投資を始めようとすると、こんな悩みが出てくるのではないでしょうか。今回は、特に楽天SCHDを例に、高配当株投資の特徴と活用方法について、詳しく解説していきます。
はじめに結論:楽天SCHDのつみたては推奨しません
結論から申し上げると、楽天SCHDへの毎月つみたては推奨しません。その理由と、高配当株投資の特徴について、これから詳しく説明していきます。
インデックス投資と高配当株投資の本質的な違い
目的の違い
インデックス投資と高配当株投資では、得られる果実が異なります。
インデックス投資の場合
- 目的:将来の生活向上。投資した資金が長期的に成長することで、将来のより豊かな生活を実現することができます。
- 特徴:資産の長期的な成長。市場全体の成長に連動して資産が増えていくため、長期的な資産形成に適しています。
- イメージ:今の100万円が20年後には200万円に。複利効果により、時間とともに資産が加速度的に成長する可能性があります。
- メリット:効率的な資産形成が可能。市場全体に分散投資することで、リスクを抑えながら長期的なリターンを狙うことができます。
高配当株投資の場合:
- 目的:現在の生活向上。定期的な配当収入により、毎月の収入を増やすことができます。
- 特徴:定期的な配当収入。企業からの配当金を定期的に受け取ることで、安定的な収入源となることが期待できます。
- イメージ:企業からの定期的なお小遣い。配当金という形で、企業の利益の一部を受け取ることができます。
- 特徴:毎月の収入増加が実感しやすい。定期的な配当受け取りにより、投資の成果を実感しやすい特徴があります。
リスクの性質の違い
インデックス投資のリスク特性
- 市場全体に連動:世界経済全体の動きに連動するため、特定の企業や業界のリスクが分散されます。
- 参加者が多いため、価格形成の信頼性が高い:多くの投資家が参加することで、適正な価格が形成されやすい特徴があります。
- 長期的には右肩上がりの傾向:世界経済の成長に連動するため、長期的には資産価値が上昇する傾向にあります。
高配当株投資のリスク特性
- 対象銘柄が限定的:高配当を維持できる企業は限られており、銘柄数が少なくなる傾向があります。
- 価格形成が不安定になる可能性:参加者が限られることで、価格が大きく変動する可能性があります。
- 配当が減少・停止するリスク:企業業績の悪化により、配当が減額されたり、停止されたりするリスクがあります。
- 為替リスク(外国株の場合):海外企業に投資する場合、為替レートの変動により損失が発生する可能性があります。
なぜ楽天SCHDのつみたては推奨しないのか
銘柄の限定性がもたらす影響
- 高配当株は全体の株式市場から見ると極めて限られた銘柄:分散投資の効果が限定的になり、リスクが高まる可能性があります。
- 少ない銘柄数による分散効果の低下:特定の銘柄や業種に資金が集中することで、リスクが高まる傾向があります。
- 特定のセクター(金融、公益など)への偏り:特定の業界の動向に大きく影響を受けやすくなります。
- 市場参加者が限られることによる価格形成の歪み:取引が少なくなることで、適正な価格形成が難しくなる可能性があります。
価格変動リスクの特徴
- 景気サイクルによる大きな価格変動:景気の変動により、株価が大きく変動するリスクがあります。
- 金利環境の変化による影響を受けやすい:金利の上昇局面では、株価が下落するリスクが高まります。
- 特定業種への集中によるリスク増大:特定の業界に偏ることで、その業界特有のリスクが高まります。
- マーケットセンチメントの影響を受けやすい:市場の心理状態により、価格が大きく変動する可能性があります。
配当の特性と課題
配当金の不確実性
- 企業業績による配当金の変動:業績悪化により配当金が減少するリスクがあります。
- 配当カット(削減)のリスク:経営環境の悪化により、配当が大幅に削減される可能性があります。
- 経済環境の悪化による配当政策の変更可能性:不況時には多くの企業が配当を見直す可能性があります。
- 業界固有のリスクによる影響:規制変更や技術革新により、業界全体の収益性が低下するリスクがあります。
具体的な行動プラン
1. 投資目的の明確化
投資を始める前に、以下のような選択肢から自分の目的を明確にしましょう。複数の目的を持つことも可能です。
目的の選択例
- 老後資金の確保 例えば、「65歳までに3,000万円を貯めたい」という具体的な目標を立てる場合。この場合は長期的な資産形成が中心となるため、インデックス投資が向いています。
- 今の生活をより良くする 例えば、「毎月3万円程度の副収入が欲しい」という目標の場合。この場合は定期的な配当収入が得られる高配当株投資が検討できます。
- 将来の大きな支出に備える 例えば、「10年後に子どもの教育資金として500万円必要」という場合。この場合は期間を区切った計画的な資産形成が必要となります。
2. リスク許容度の確認
投資を始める前に、以下のような観点から自身のリスク許容度を確認しましょう。
リスク許容度の確認ポイント
- 投資可能な金額の見極め 例えば、月々の収入が30万円の場合、生活費や固定費を引いた後の余剰資金の中から、「この金額なら投資に回しても生活に影響がない」という金額を設定します。
- 価格変動への対応力 例えば、100万円投資した場合に、一時的に80万円まで価値が下がっても慌てず保有し続けられるか、具体的な金額で考えてみましょう。
- 投資期間の設定 例えば、「最低でも10年は解約しない」など、具体的な期間を決めることで、短期的な価格変動に一喜一憂せず投資を継続できる可能性が高まります。
まとめ:投資を成功に導くために
高配当株投資(楽天SCHDなど)は、以下の点に注意して投資を進めることが重要です:
- タイミングを見極めた投資
- 市場環境の把握
- バリュエーションの確認
- 配当利回りの水準
- リスク管理の重要性
- 投資額の適正な配分
- 分散投資の実施
- 定期的な見直し
- 税金面での考慮
- 配当課税の影響
- 非課税枠の活用
投資は、将来の選択肢を広げるための手段です。特に高配当株投資では、市場環境やタイミングを重視した投資判断が重要となります。
楽天SCHDに関しては以下のページでも解説しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。このブログでは引き続き投資初心者のあなたに向けて、わかりやすく実践的な情報を定期的に配信していきます。ブログのシェアやコメントお待ちしております。
ロキ
ではまた、次の記事でお会いしましょう。ロキでした。
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