「SBISCHDって注目されているけど、本当に購入していいのかな…」 「新NISA制度になって、投資信託の買い方を見直したほうがいいのかな…」 「インデックス投資も高配当投資も気になるけど、NISAの枠をどう使えばいいんだろう…」
このように悩んでいる投資家の方も多いのではないでしょうか?
実は、このSBISCHDの購入方法の選択は、投資の「目的」によって変わってきます。今回は、SBISCHDをNISAで購入すべきかどうか、実際の運用データとともに詳しく解説していきます。
はじめに結論:基本的にはNISA口座で良い
SBISCHDをNISAと特定口座のどちらで購入すべきかは、以下の基準で判断することをお勧めします:
- NISAの枠をインデックス投資で使い切る予定がある:特定口座で購入
- NISAの枠をインデックス投資で使い切れない:NISA口座で購入
その理由と具体的な判断基準について、詳しく見ていきましょう。
SBISCHDの基本情報
まずは、SBISCHDがどのような商品なのか、基本的な情報を確認しておきましょう。
このファンドは、米国ETFの”SCHD”(シュワブ・米国配当株式ETF)に投資する商品です。まるでお金を植えた木が四半期ごとに実をつけるように、年4回の分配金を得られる設計となっています。
特に注目すべき3つのポイントがあります:
- 圧倒的な低コスト
- 信託報酬は年率0.1238%と、同種のファンドの中で最安レベル
- 購入時手数料は無料
- 実質的なコストをとことん抑えた設計
- 充実の分配金設計
- 年4回の分配金支払い(3月、6月、9月、12月の各19日)
- SCHDの配当利回りは年率3.67%(2024年12月現在)
- 分配金は再投資も可能
- 少額から始められる投資
- 最低投資金額は100円から(1円単位で設定可能)
- 積立投資にも対応
- 投資初心者でも始めやすい設計
運用実績を見てみると
基準価額の推移
設定来の基準価額の推移を見ると、10,000円台で安定的に推移しており、大きな価格変動は見られません。短期間ではありますが、比較的安定した値動きを見せています。
純資産総額の推移
一方、純資産総額の推移を見ると、設定来わずか1ヶ月で約596億円まで増加しており、多くの投資家から注目を集めていることが分かります。この人気ぶりは、まるでお正月の初売りセールに人々が殺到するかのような勢いです(ただし投資は慎重に検討する必要があります)。
具体的な数字を見ると:
- 基準価額:10,000円 → 10,103円(2025年1月17日現在)
- 純資産総額:約596億円の大型ファンドへと成長
- 約1ヶ月で35億円以上の資金流入を記録
このように、データからもSBISCHDへの投資家の期待の大きさが見て取れます。
新NISA制度での購入メリット
SBISCHDは、2024年からスタートした新NISA制度の「成長投資枠」で購入できる商品です。この枠を活用することで、以下のような大きなメリットを得ることができます:
- 非課税投資枠の大きさ
- 年間240万円まで投資可能
- 最大1,200万円まで非課税で運用できる
- 生涯にわたって非課税のメリットを享受
- 分配金の非課税メリット
- 四半期ごとの分配金が非課税
- 通常20.315%かかる税金が0円に
- 分配金の再投資でも非課税メリットを享受
- 売却益の非課税メリット
- 値上がり益も非課税
- 為替差益も非課税
- 長期投資の複利効果を最大限に活用可能
ただし、NISAでの購入には以下の注意点もあります:
- 同一年の枠の再利用はできない
- 売却した場合、その年の枠は消失
- 翌年までその部分の枠は使えない
- 分配金受取方法の選択は慎重に
- 再投資で複利効果を狙うか
- 現金受取で定期的な収入を得るか
NISAと特定口座の使い分け
NISAと特定口座、それぞれ活用の仕方によって異なるメリットがあります。投資の目的に応じて、最適な選択をしていきましょう。
NISAでの購入が適している場合
- 投資予定額が少ない場合
- 年間240万円の成長投資枠を使い切る予定がない
- 他の投資商品への投資予定が少ない
- 少額から始めたい初心者の方
- 長期保有が確実な場合
- じっくり資産を育てたい
- 非課税メリットを最大限活用したい
- 分配金の再投資を考えている
特定口座での購入が適している場合
- 成長投資枠を他の用途で使う予定がある場合
- インデックス投資で枠を使い切る予定
- 成長性の高い個別株への投資を考えている
- 米国株ETFなど他の商品も検討している
- 機動的な売買を行いたい場合
- 相場を見ながら売買したい
- 損益通算を活用したい
- 為替の状況に応じて売買したい
おすすめの組み合わせ方
インデックス投資をメインに据えたポートフォリオを考えている場合は、以下のような組み合わせがお勧めです:
- インデックス投資(長期の資産形成) → NISA
- 高配当ETF(インカムゲイン)→ 特定口座
このように使い分けることで、それぞれの投資手法の特徴を活かしつつ、税制面でもメリットを得ることができます。
まとめ:投資を成功させるために
投資信託の購入先を選ぶ際は、以下の点を意識しましょう:
- 投資の目的を明確にする
- 資産形成が目的ならインデックス投資をNISAで
- 毎月の収入増加が目的なら高配当株投資を特定口座で
- 目的に応じてNISAの枠を最適に活用する
- 長期的な投資計画を立てる
- NISA枠の使用計画を立てる
- 分配金の活用方法を考える
- 将来の資金需要も考慮する
- 自分の投資スタイルに合わせる
- 運用の手間を考慮する
- 精神的な負担を考慮する
- 自分に合った投資方法を選択する
投資は長期的な視点で行うことが重要です。目先の利益や税制メリットだけでなく、自分の生活スタイルや将来設計に合わせた選択をすることで、より充実した投資生活を送ることができます。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。このブログでは引き続き投資初心者のあなたに向けて、わかりやすく実践的な情報を定期的に配信していきます。ブログのシェアやコメントお待ちしております。

ではまた、次の記事でお会いしましょう。ロキでした。
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