【一括投資vsつみたて投資】初心者の方におすすめなのはどっち?

投資知識

皆さん、こんにちは。今回は、投資を始めたい方や始めたばかりの方によく聞かれる質問、「一括投資とつみたて投資、どちらが良いの?」について詳しくお話しします。

はじめに

投資を始めようと思っても、どのように始めれば良いのか迷ってしまうことがありますよね。特に、まとまったお金を一度に投資する「一括投資」と、少額ずつ定期的に投資する「つみたて投資」のどちらを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、一括投資とつみたて投資のメリット・デメリットを比較し、初心者の方におすすめの方法をご紹介します。

一括投資とつみたて投資の違い

まず、一括投資とつみたて投資の違いを簡単に説明しましょう。

1.一括投資:

  • まとまった資金を一度に投資する方法です。
  • 例:100万円を一度に株式や投資信託に投資する

2.つみたて投資:

・定期的に少額ずつ投資を続ける方法です。

・例:毎月1万円ずつ投資信託を購入する

効率を求めるなら一括投資

投資の効率だけを考えると、実は一括投資の方が有利とされています。

出典:ニッセイ基礎研究所

図表1は2000年1月~2023年11月まで、年間投資額12万円を「1月に一括投資した場合」と「毎月1万円つみたて投資した場合」の23年11月末時点の資産額です。投資対象はTOPIX、S&P500、MSCI-ACWI(オルカン)の配当込み指数を比較しています。

結果としては全ての指数において1月一括投資が有利担っています。

この理由は市場が長期的に上昇傾向にあるため、早く投資を始めるほど利益を得る機会が増えるからです。言い換えれば、「時間を味方につける」ということですね。

出典:ニッセイ基礎研究所

初心者におすすめなのはつみたて投資

しかし、投資初心者の方には、つみたて投資をおすすめします。その理由をいくつか挙げてみましょう。

1.心理的なハードルが低い

少額から始められるので、失敗を恐れずに投資を始められます。投資を始めてみると考えなければいけないことがたくさん発生します。そんな時でも少額から始めていれば戦略を変更することが可能です。

2.投資のリズムが作りやすい

毎月決まった額を投資することで、投資習慣が身につきやすくなります。

また、毎月決まった額を投資するためには毎月の家計に余裕がある必要があります。そのため、家計簿をつけて無駄をなくしたりするなど、投資だけではない知識が身についていきます。

3.価格変動のリスクを分散できる

定期的に投資することで、高値づかみのリスクを軽減できます(これを「ドルコスト平均法」と呼びます)。

4.暴落時も冷静に対応できる

一度に大きな損失を被るリスクが低いため、市場が下落しても冷静に対応しやすくなります。

特に4つ目の点は重要です。例えば、100万円を一括投資した直後に市場が大きく下落したら、かなりのショックを受けてしまいますよね。そうなると、「投資なんてもうやめた!」と思ってしまい、長期的な資産形成の機会を逃してしまう可能性があります。

つみたて投資なら、市場が下落しても「今回は安く買えたラッキー!」と前向きに捉えられる可能性が高くなります。これにより、長期的に投資を続けやすくなるのです。

具体例で考えてみよう

山田さん(28歳、会社員)のケースを見てみましょう。

山田さんは、老後の資金作りのために投資を始めようと考えています。手元に100万円の貯金があり、毎月の収入から1万円を投資に回せそうです。

ケース1:一括投資

山田さんが100万円を一括で日経平均連動型の投資信託に投資したとします。その直後、株式市場が20%下落してしまいました。

  • 投資額:100万円
  • 20%下落後の評価額:80万円
  • 含み損:20万円

このような大きな損失を目の当たりにすると、山田さんは投資に対して不安を感じ、今後の投資をためらってしまうかもしれません。

ただし、S&P500やオルカンなどの優良なインデックス投資を行っている場合、このあとに大きな相場の暴騰を経験する可能性があります。その場合は一括投資の方が理屈上は有利になります。

ケース2:つみたて投資

一方、山田さんが毎月1万円ずつつみたて投資を行った場合を考えてみましょう。

  • 1か月目:1万円投資
  • 2か月目:1万円投資(市場5%下落)
  • 3か月目:1万円投資(市場さらに5%下落)
  • 4か月目:1万円投資(市場さらに10%下落)

この場合、市場が下落していても、山田さんの損失感は比較的小さく抑えられます。さらに、「市場が下がっているうちに安く買えている」という前向きな考え方ができる可能性が高くなります。

結論:初心者はつみたて投資から始めよう

以上の理由から、投資初心者の方には、まずはつみたて投資から始めることをおすすめします。特に、インデックス投資信託などの低コストで分散投資ができる商品を利用すると、リスクを抑えながら長期的な資産形成を目指せます。

慣れてきたら、つみたて投資と一括投資を組み合わせる方法もあります。例えば、毎月のつみたて投資に加えて、ボーナス時に一括投資を行うなど、自分なりの投資スタイルを見つけていくのも良いでしょう。

重要なのは、自分の資金状況やリスク許容度に合わせて、無理のない範囲で投資を続けることです。投資は長期的な視点で行うことが大切ですので、焦らず、着実に進めていきましょう。

このブログでは引き続き投資初心者のあなたに向けて、わかりやすく実践的な情報を定期的に配信していきます。ブログのシェアやコメントお待ちしております。

ロキ
ロキ

ではまた、次の記事でお会いしましょう。ロキでした。

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