【収支分析】65歳からの収支逆転、どう準備する?

投資知識

「頑張って働いているけど、今のままで大丈夫なの?」

きっと多くの人が感じている不安ではないでしょうか。毎日一生懸命働いて、それなりに収入もある。でも、将来のことを考えると不安は消えません。

「将来の生活費、今の収入だけで足りるのかな…」

「年金だけじゃ心配だけど、他に何ができるんだろう?」

「老後の生活費って、実際いくら必要なんだろう…」

そんな漠然とした不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。実は、この不安には明確な理由があります。国立社会保障・人口問題研究所のデータを見ると、私たちの将来の収支バランスが見えてきます。

はじめに結論:労働収入以外の収入を作ろう

結論から言うと、データが教えてくれる現実はこうです

65歳を過ぎると、男性は収入が消費額を下回り始めます。女性に至っては、ほぼ生涯にわたって収入より消費が多い状況が続きます。つまり、労働収入だけでは将来の生活を支えきれない可能性が高いんです。

でも、心配することはありません。対策は意外とシンプル。それは「労働収入以外の収入源を作ること」。具体的には、世界経済の成長と共に歩む「ほったらかし投資」という選択肢があります。

なぜそう言えるのか、データを見ながら詳しく説明していきましょう。

1. データが教えてくれる私たちの未来

1-1. 労働収入と消費の関係

出典:ニッセイ基礎研究所

上のグラフは、年齢別の労働収入と消費額の関係を男女別に示したものです。一見して分かる特徴がいくつかあります。

まず、労働収入を見てみましょう。男性(左グラフ)の場合、30代から50代にかけて収入のピークを迎えます。この時期は、消費(赤線)を上回る収入があります。でも、65歳を境に大きく変化が起きます。

女性(右グラフ)の場合はもっと厳しい状況です。ほぼ生涯にわたって、消費(赤線)が収入を上回っています。

1-2. 65歳からの現実

特に注目してほしいのが65歳以降です。男女ともに、労働収入は急激に減少します。でも、消費額はそれほど下がりません。むしろ、医療費などの影響で増える可能性もあるんです。

この「収入は下がるのに、消費は下がらない」というギャップ。これが、冒頭で話した不安の正体なんです。

1-3. 男女別で見る収支バランス

さらに深刻なのが男女差です。女性の場合、20代からすでに収入より消費が多い傾向が続きます。これは、パートタイム労働の割合が高いことや、賃金格差などが影響していると考えられます。

でも、ここで投げ出す必要はありません。次は、なぜ労働収入以外の収入源が必要なのか、そしてどんな対策があるのかを見ていきましょう。

2. 労働収入以外の収入源が必要な理由

2-1. データから見える課題

先ほどのグラフから分かる通り、65歳を境に大きな変化が起きます。でも、これって本当に大変なことなんでしょうか?

実は、とても大変です。理由は3つあります:

  1. 消費は減らせない
    • 食費や光熱費など、基本的な生活費は年齢に関係なく必要です
    • むしろ、医療費や介護費用は年齢と共に増える傾向に
    • 趣味や孫との交流など、充実した生活のための支出も必要
  2. 収入は急激に減少
    • 65歳以降、労働収入は急激に下がります
    • 年金だけでは、今までの生活水準を維持するのが難しい
    • パート収入にも限界があります
  3. 予期せぬ支出への備えが必要
    • 突然の病気や介護
    • 家電の買い替えや住宅の修繕
    • 物価上昇(インフレ)への対応

2-2. 今から準備できること

じゃあ、どうすれば良いのでしょうか?

ここで考えたいのが「世界経済の成長と一緒に育つ投資」という考え方です。

実は世界経済は、長い目で見ると着実に成長を続けています。新しい技術が生まれ、新しいサービスが作られ、私たちの生活はどんどん便利になっています。この「世界経済の成長」に、私たちも参加できるんです。

その方法が「投資」です。特に、「ほったらかし投資」という方法なら、忙しい毎日を送る私たちでも始められます。

なぜ「ほったらかし投資」が良いのか、具体的に見ていきましょう。

3. 投資という選択肢

3-1. 世界経済の成長と共に歩む

「投資」と聞くと、株価の上げ下げを毎日チェックして、せわしなく売り買いするイメージがありますよね。でも、今回お勧めしたいのは全く違うアプローチです。

それが「世界の会社に少しずつ投資する方法」。簡単に言うと、世界中の様々な企業に少しずつお金を預けていく方法です。

たとえば、こんな感じです:

  • スマートフォンを作る会社
  • 食品を作る会社
  • 服を作る会社
  • 医薬品を作る会社
  • 銀行やIT企業

これらの会社に少しずつ投資することで、世界経済の成長と一緒に資産も育っていくんです。

3-2. ほったらかし投資のすすめ

なぜ「ほったらかし」なのか?それには重要な理由があります:

  1. 時間の味方につける
    • お金が子供を産んで、その子供がまたお金を産む仕組み(複利効果)を活用
    • 長期で見ることで、短期的な変動を気にしなくて済む
  2. 続けやすい
    • 毎日のチェックが不要
    • 仕事や生活に支障が出ない
    • メンタル的な負担が少ない
  3. シンプル
    • 難しい判断が不要
    • 専門知識がなくても始められる
    • 時間をかけて少しずつ理解を深められる

ワンプレート料理の食事のバランスのように、世界中の企業に分散して投資することで、リスクを薄める作戦を取ることができます。

リスクはゼロではありませんが、長期的に見れば世界経済は成長を続けています。その成長の果実を、私たちも少しずつ受け取ることができるんです。

まとめ

ここまでデータを見てきて、明らかになったことがいくつかあります:

  • 65歳を過ぎると、男性は収入が消費を下回り始めます
  • 女性の場合は、ほぼ生涯にわたって収入より消費が多い傾向にあります
  • 消費額は年齢が上がっても大きくは減りません

つまり、「頑張って働いているけど、今のままで大丈夫なの?」という不安には、明確な理由があったんです。

でも、対策はあります。

それが「世界経済の成長と一緒に育つ投資」。特に「ほったらかし投資」なら、忙しい毎日を送る私たちでも始められます。

世界経済は長期的に見れば成長を続けています。その成長の果実を、私たちも少しずつ受け取ることができるんです。

投資は決して特別なことではありません。むしろ、将来の収支ギャップに備えるための、とても現実的な選択肢の一つなんです。

毎日の生活に追われて、将来のことを考える余裕がないかもしれません。でも、データが示すように、準備は必要です。

今日から始められる小さな一歩が、将来の大きな安心につながるかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。このブログでは引き続き投資初心者のあなたに向けて、わかりやすく実践的な情報を定期的に配信していきます。ブログのシェアやコメントお待ちしております。

ロキ
ロキ

ではまた、次の記事でお会いしましょう。ロキでした。

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