個別株のつみたて投資は要注意!初心者が知っておくべき投資の始め方

投資知識

「投資を始めたいけど、何から始めればいいんだろう?」

「話題の株式投資、少額から始められる単元未満株って良いの?」

「毎月コツコツ投資したいけど、どんな商品を選べばいいんだろう?」

投資を始めようと思った時、誰もが同じような悩みを抱えるものです。私も2018年に投資を始めた時、まさに同じ気持ちでした。当時は投資というとギャンブルのような怖いイメージを持っていましたが、会社の上司からのアドバイスをきっかけに、投資の世界に足を踏み入れることにしました。

今回は、特に最近話題になっている「個別株のつみたて投資」について、私の経験も交えながら、初心者の皆さんに知っておいていただきたい重要なポイントをお伝えします。

出典:日経新聞

はじめに結論:個別株のつみたて投資はおすすめしません

結論から申し上げますと、個別株へのつみたて投資は、特に投資初心者の方にはおすすめできません。代わりに、S&P500や全世界株式などのインデックスファンドへのつみたて投資をお勧めします。

ただし、単元未満株投資自体は、少額から株式投資を始める方法として問題ありません。

なぜ個別株のつみたて投資をおすすめしないのか

個別株のつみたて投資が適切でない理由は、主に以下の3つです:

  1. 将来の成長が不確実
  2. 市場参加者が少なく、適切な価格形成がされていない可能性
  3. リスク管理が難しい

個別株のつみたて投資のリスク詳細

1. 将来の成長が不確実

私自身、アメリカ株や国内株の個別銘柄投資を経験してきましたが、どんなに優良と思われる企業でも、将来にわたって確実に成長し続けるとは限りません。例えば:

  • 競合他社の台頭
  • 新技術による既存ビジネスの陳腐化
  • 経営陣の交代による方針転換
  • 予期せぬ不祥事

これらの要因により、企業価値が大きく損なわれる可能性があります。

2. 価格形成の問題

個別株、特に時価総額の小さな企業の場合:

  • 市場参加者が少ない
  • 売買が少なく、適切な価格形成がされにくい
  • 情報の非対称性が大きい

このため、本来の企業価値と異なる価格で取引される可能性が高くなります。

3. リスク管理の難しさ

個別株のつみたて投資には、以下のような罠が待ち構えています:

  • 株価下落時の追加購入(ナンピン買い)の誘惑
  • 単一銘柄への過度な集中リスク
  • 損切りのタイミングが分かりにくい

より安全な投資方法:インデックス投資のすすめ

インデックス投資が適している理由

  1. 分散投資が自動的に実現
    • 複数の企業に分散される
    • 地域的な分散も可能
    • 業種の分散も実現
  2. 市場の効率性が高い
    • 多数の市場参加者による適切な価格形成
    • 情報の透明性が高い
    • 取引の流動性が確保されている
  3. 運用の手間が少ない
    • 個別企業の分析が不要
    • 売り時を考える必要がない
    • 感情的な判断に左右されにくい

コア・サテライト戦略のすすめ

コア・サテライト戦略とは

投資ポートフォリオを2つの部分に分けて運用する方法です:

  1. コア(中核)部分
    • 資産全体の60-80%程度
    • インデックス投資を中心に据える
    • 長期的な資産の安定成長を目指す
  2. サテライト(衛星)部分
    • 残りの20-40%程度
    • より積極的な運用で収益を追求
    • 高配当株投資などを含む

高配当株投資という選択肢

私自身の投資経験から、サテライト部分での運用方法として高配当株投資をお勧めします。特に日本株の場合、以下のような特徴があります:

  1. 高配当株投資のメリット
    • 定期的な配当収入が得られる
    • 比較的安定した企業が多い
    • 長期保有に向いている
  2. 銘柄選択のポイント
    • 配当利回りの確認
    • 配当性向のチェック
    • 財務状態の確認

この場合、単元未満株投資は非常に有効な手段となります。

単元未満株投資について

単元未満株とは

単元未満株とは、証券取引所が定める売買単位(単元株)に満たない株数の株式のことです。例えば:

  • 単元株が100株の場合、1〜99株の取引が単元未満株取引
  • 1株から投資可能
  • 少額から始められる

単元未満株の購入方法

楽天証券の場合

  1. ログイン後、「国内株式」メニューを選択
  2. 銘柄名(今回はソフトバンク)を記入し、検索
  3. 「株ミニ買い」を選択
  4. 約款を確認し、同意
  5. 株数を入力し、口座を選択
  6. 取引暗証番号、チェックボックスを確認し、注文する

SBI証券の場合

  1. ログイン後、「国内株式」→「単元未満株」を選択
  2. 銘柄を検索
  3. 「現物買い」を選択
  4. 「単元未満株」タブを選択
  5. 「現物買い」「銘柄名」「株数」購入する口座を指定し、ルールを確認しチェックする
  6. 取引パスワードを入れて注文発注

まとめ

投資を始める際は、まずインデックス投資をコアとして据え、その上で余裕資金を使って高配当株投資などのサテライト運用を検討することをお勧めします。

特に高配当株投資を行う際は、単元未満株制度を活用することで、少額から分散投資を実現することができます。ただし、個別株への定期的な積立投資(つみたて投資)は、上述したリスクがあるため避けることをお勧めします。

私自身、様々な投資を経験してきた中で、「コアはシンプルに、サテライトは慎重に」という投資方針が、長期的な資産形成には最適であると実感しています。

投資は、決して一朝一夕に成果が出るものではありません。しかし、正しい知識と適切な方法を選択することで、着実に資産を育てていくことが可能です。まずは、インデックスファンドをコアとした投資から始め、徐々にサテライト部分を検討していくことをお勧めします。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。このブログでは引き続き投資初心者のあなたに向けて、わかりやすく実践的な情報を定期的に配信していきます。ブログのシェアやコメントお待ちしております。

ロキ
ロキ

ではまた、次の記事でお会いしましょう。ロキでした。

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