今回は楽天証券から販売が開始された楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)、通称「楽天SCHD」は買って良いのか確認したいと思います。
- 「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」への投資が可能な投資信託
- 年4回の分配金
- 米国の高配当利回り銘柄で構成され、「高配当」と「値上がり」を目指す設計
- NISA成長投資枠の対象
- 信託報酬は年0.192%と低コスト
- 設定日は2024年9月18日
良い投資信託だと思うけど、ロキはもう少し様子見するかなぁ。
SCHDに連動する日本初の投資信託
楽天SCHDはその名の通り、SCHDに連動する商品になります。
SCHDの指標は以下の通りです。
- 連動指数:Dow Jones U.S. Dividend 100 Index
- 銘柄数:103
- 分配利回り:3.59%
- PER:17.56
- PBR:3.3
年4回の分配金
毎年2月・5月・8月・11月に決算をおこない、分配方針に基づき分配をおこないます。
楽天SCHDを買うと1年間のうちに4回おこづかいがもらえるイメージです。
SCHDの中身と推移
SCHDについて詳しく見ていきましょう。
SCHDの構成銘柄
4位のコカ・コーラはアメリカの有名な投資家であるバフェットが好きな銘柄としても有名です。
SCHDのセクター構成比率
セクターの構成比率は以下の通りです。
一番構成比率が高いのが財務ですが、大きな偏りはなく満遍なく投資されています。
配当金の推移
配当金の推移は以下の通りです。
毎年順調に増えていることがわかります。
リターン
配当金が増えていても本体の価格が下がっていては意味がありませんので、株価推移を見ていきたいと思います。
日本でも人気の高配当ETFであるVYMと、S&P500との比較をしてみました。
SCHDは5年間で+56.18%です。配当金がもらえて株価もこれだけ上がっていれば十分なリターンです。
VYMは+45.58%なので、過去の成績はVYMより優秀です。一方で、配当金があまり出ないS&P500は+92.91%なのでS&P500のほうが株価は上がっています。
資産額だけで見るなら配当金が出ないS&P500の方が税金の分も含めて優秀です。毎月のキャッシュフローを考えるならSCHDの方が優秀です。
NISAでの投資
楽天SCHDは楽天証券のNISAで投資が可能です。
ただし、つみたて投資枠ではなく成長投資枠での投資になります。
成長投資枠は年間240万円、生涯投資枠で1,200万円もあるので、税金がかからず十分な金額を投資することが可能です。
手数料は低コスト
手数料は信託報酬で年0.192%(税込み)なので十分低い水準になります。
ただし、投資信託には隠れコストというものが存在します。
隠れコストは、投資信託の「その他の費用・手数料」に該当し、実際に運用した後に確定するコストです1。主な内訳は以下の通りです。
- 監査法人に支払われるファンドの監査費用
- 有価証券等の売買時に証券会社等に支払われる手数料
- 海外で有価証券等を保管する場合の保管機関への費用
これらのコストは目論見書には具体的な金額が記載されておらず、運用報告書で確認する必要があります。
そのため、できれば1年間、少なくとも半年分の運用報告書を見ておきたいです。
販売開始は2024年9月27日
楽天SCHDの設定日は2024年9月27日になります。
設定日からまだ日が浅く、投資成績がわからない部分があります。また、実質コストがわからないため、半年程度様子を見ても良いと思います。
楽天SCHDの人気は高く、総資産額は販売開始から約1週間で100億円の資産残高を達成しました。
本家VYMは59.21BUSDで約8.2兆円です。本家SCHDは61.91BUSDで約8.7兆円です。(2024/10/8時点)どちらも十分な資産残高を持っているため十分安心できる水準ですが、SCHDの方が少しだけ資産が大きいことがわかります。
まとめ
楽天SCHDへの投資は高配当株投資に当たります。高配当株投資はインデックス投資と比べて一般的に配当を確定するたびに税金を支払うことになり、最終的には不利になる可能性が高いです。
一方で、定期的にキャッシュを受け取ることができるため、生活が良くなっている実感を得ることができます。
その中で今回紹介した楽天SCHDへの投資は高配当株投資としては以下の特徴からアリだと思います。
- 「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」への投資が可能な投資信託
- 年4回の分配金
- 米国の高配当利回り銘柄で構成され、「高配当」と「値上がり」を目指す設計
- NISA成長投資枠の対象
- 信託報酬は年0.192%と低コスト
- 設定日は2024年9月18日
資産形成の目的により楽天SCHDへの購入を検討しましょう。
ではまた、いつか。ロキでした。
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