脳の構造から分かる無駄遣いの5選と対策

書籍紹介
悩み
  • ムダ遣いしているつもりはないのに、全然お金が貯まらない
  • ムダ遣いなのはわかっているけど、どうしてもやめられない

このような悩みをお持ちの方も多いかと思います。

実はムダ遣いしてしまうのは人間の脳の構造が関係しています。

そこで、今回は脳のクセからムダ遣いの例と対策を解説したいと思います。

なお、本記事は下記書籍の内容を参考に作成しています。

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本書は脳医学と心理学に基づいたお金の使い方を提案しています。

他にもたくさんの事例が紹介されていますので、興味をお持ちの方は是非読んでみてください。

それではムダ遣いの代表例5選を見ていきましょう。

衝動買いは興奮状態

ショッピングをしていて、元々買いたい物ではなかったのについつい買ってしまった。

お店で見たときにはきらめいて見えたけど、家に帰ってみてみるとそこまでではなかった。

このような状態を皆さんも体験したことがあるのではないでしょうか。

このような衝動買いは、興奮した時と同じく脳にドーパミンという物質が分泌されている状態です。

人間の脳は一度快楽をおぼえても、すぐに忘れてしまったり、快感を求めるようになっています。

ギャンブルやお酒などと一緒の状態で、やめた方が良いのは分かっていてもやめられないものです。

衝動買いの一番の対策は時間を置くことです。

筆者の場合は買いたい物を先に決めておきます。明確に買いたい物があった場合はお店や街を1周してから本当に買うかどうか決めています。

また、元々買いたい物ではなかったがお店で見ていて買いたいと思った場合は1日置いてみることにしています。

このように一度興奮状態から冷静になってみるのが大切です。

当店イチオシに弱いのはハロー効果

何か買い物をする時、なんとなく「当店イチオシ」を買っていませんか。

この目立ちやすい特徴に影響されて、他の条件を簡単に変えてしまう脳のクセを「ハロー効果」と言います。

予算の範囲を超えてしまったり、実際には使わない機能に惹かれてしまったりすることが代表的な例になります。

ハロー効果の事例は家電製品や服で多く発生します。

ハロー効果の対策はおすすめは誰にとっておすすめなのか、本当はお店の利益につながるからおすすめなのではないか考えてみることです。

筆者の場合は電動歯ブラシを買う時に店員さんのおすすめを聞いて、一番機能が高いものを買いました。

電動歯ブラシの中でアプリとの連携で、みがき残しが無いか確認できるという機能があるとおススメされて購入しました。

しかし使ってみた結果、イチオシの機能はあまり使わず、最初から自分が求めていた機能だけで満足しています。

元々求めていた舌ブラシの機能を備えているのは一つだけだったので、仕方なかったのですが。

ムダ遣いを全く反省しないのは後知恵バイアス

先ほどの筆者の例がまさにこれに当てはまるのを皆さんはお気づきでしょうか。

「最初から自分が求めていた機能だけで満足しています。」(だからこれでよかったんだ)

人間は誰しも失敗を認めるのが苦手です。

筆者も同じく苦手なので、前述の記載となるのですが、反省をしないため同じことを繰り返します。

そのため、無駄遣いと認識していないケースもあります。

対策としては買いたい物の名称と欲しい理由や必要な理由を書き出してみると良いでしょう。

頭で思い浮かべるだけでは、記憶を改ざんしてしまいます。

書き出して、書き直せない形にしておくことが大事です。

そのあとの反省も忘れないように書いておくことも忘れないようにしましょう。予習・復習が大事です。

揃えないと気が済まないサンクコスト効果

気になり始めたマンガを全巻買わないと気が済まない。

本に部品が付属していて全部買わないと部品がそろわないから途中でやめられない。

このような経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

部品を集めて完成させるものは、たいてい創刊号は安くなっているもので入口は広いのですが、完成させようとすると何巻も買わなければいけません。

このように、一度支払ったものに対して途中でやめるともったいないと思うことをサンクコスト効果と言います。

実際には支払った時点で損失は確定しているので、どちらも同じまたはさらに損する可能性もあります。

例えば、マンガを20巻買ったけど、途中から惰性でさらに10巻買ったとします。ところがまだ連載が続いている場合、さらに10巻買わなければいけなくなります。

この場合は最初でやめておけば20巻分を有意義に使ったことになりますが、その後の20巻分は無駄遣いになります。

また、映画館で映画を見た場合、最初の数分で興味がないことが分かったらどうしますか。

分かった時点で映画館を出てくれば、チケット代約2,000円程度が無駄になっただけです。

ところが、もったいなくて最後まで見た場合、チケット代2,000円と、最後まで見たことによる自分の時間2時間程度が無駄になります。

実際には途中で出ることはなかなか難しいので、筆者はやったことはありません。

対策としては、今まで支払ったことを一度忘れて、もう一度最初から買いたいと思うかどうか冷静に考えてみることです。

もう一度買いたいと思うのであれば、続けても良いでしょう。

一方で、もう一度は買わないと思うのであればその時点でやめた方が良いでしょう。

財布の中ポイントカードだらけの損失回避性

ポイ活はお得だと聞いたからついついポイントを貯めてしまう。

服屋さんや家電量販店のポイントカードが複数ある。

こんな人は要注意です。

食べ物を求めて迷路をさまようネズミは、食べ物に近づくほど走る速度が上がるそうです。

実は私たち人間も同じような脳の構造をしており、目標に近づくとより早いスピードでゴールを目指すようになります。

あと300円のものを買えばポイントがさらに追加される。あと1杯のコーヒーを飲めば、1杯無料になるなど。

実は買わなくて良いものを買っている可能性があります。

対策としてはポイントカードは厳選し1つか2つのポイントに絞りましょう。特に有効期限のあるものは持たないことをお勧めします。

なお、ポイント自体は保有していても何も生みだしません。

現金であれば銀行に預けておけば利息を生みます。

投資信託や株などの場合も分配金や値上がりの可能性があります。

ポイントのまま持っておくと、期限切れの可能性もありますので、極力早めに使うことをお勧めします。

筆者の場合は楽天ポイントを中心としています。

ポイ活を調べていくうちに、お得なクレジットカードとお店の組み合わせなども学びました。

しかし、覚えておくのが苦手なことと、ポイントを優先してしまっていきたいお店に制限をかけてしまったことから、80点くらい取れれば良いという気持ちで一つに絞りました。

無駄遣いを防ぐ3つの質問

それぞれの例に対して、対策を考えてみましたが、ムダ遣い全体を防ぐための3つの質問を覚えておきましょう。

3つの質問

①自分が使っているシーンを想像できるか。いつどこでどうやって使うか。

②それがわくわくするか、または効率的になったか

③似たようなもの、代替できるものをすでに所持していないと自信をもって答えられるか。

1つずつ順に見ていきましょう。

自分が使っているシーンを想像できるか。いつどこでどうやって使うか。

1つ目の質問は「自分が使っているシーンを想像できるか。いつどこでどうやって使うか。」です。

例えば洋服を買う時、店員さんやマネキンを見て買っていませんか。

お店のディスプレイはお客さんに買ってもらいたいため、よく見えることを覚えておきましょう。

そして、本当に自分が使えるのか、使うとしたらいつどこでどうやって使っているのか考えることが大事です。

例えばジャケットを買いたい時に、会社に行くときにあのシャツと合わせて着たいと具体的に想像できれば買っても良いでしょう。仮に失敗でもムダ遣いにはならないはずです。

一方で同じジャケットを買いたい時でも、いつか使うかもしれないくらいであれば買わないほ方が良いでしょう。

その場合は、一度家に帰ってタンスの中を見た後に、まだ買いたいと思えるようであれば買えばよいと思います。

自分が使っているシーンを具体的に、いつどこでどうやって使うか想像してみましょう。

それがわくわくするか、または効率的になったか

2つ目の質問は「それがわくわくするか、または効率的になったか」です。

購入した後の自分を想像してみてください。

例えばジャケットを買いたい場合、そのジャケットを着ている自分はわくわくしていますか。

例えば家電を買いたい場合、その家電を使うことにより生活は効率的になりますか。

この質問にNoであるなら、買わない方がよいでしょう。

Yesであれば、その買い物は良い買い物になる可能性が高いです。

自分がわくわくするようなもので周囲を彩りましょう。

似たようなもの、代替できるものをすでに所持していないと自信をもって答えられるか。

最後の質問は「似たようなもの、代替できるものをすでに所持していないと自信をもって答えられるか。」です。

今までの2つの質問にYesで答えられたとしても、同じものを既に所持している場合は不用品になってしまいます。

筆者の経験としては、単行本のマンガを買う時に最新刊で持っていないと思って買ったら、実は既に持っていたという経験が何度もあります。

せっかくわくわくするものを買っても、全く同じものを買ってしまったら意味がないですよね。

洋服や食器などは全く同じではないかもしれませんが、機能が重複していれば使用頻度が少なくなってしまいます。

自信を持って回答できない場合は、一度家に帰って確認しましょう。

脳の構造から考える無駄遣いの5選 まとめ

脳の構造から考える無駄遣いの5選の具体例と対策を見ていきましたがいかがでしたでしょうか。

あらためて本記事のまとめです。

脳の構造から考えるムダ遣い

・衝動買いは興奮状態

・当店イチオシに弱いのはハロー効果

・ムダ遣いを全く反省しないのは後知恵バイアス

・揃えないと気が済まないサンクコスト効果

・財布の中ポイントカードだらけの損失回避性

また、ムダ遣いを回避するための3つの質問です。

3つの質問

①自分が使っているシーンを想像できるか。いつどこでどうやって使うか。

②それがわくわくするか、または効率的になったか

③似たようなもの、代替できるものをすでに所持していないと自信をもって答えられるか。

ムダ遣いを少なくするためにも、どういった状態に陥っているか認識することが重要です。

また、買うものを厳選して物を減らすことで、必要なものに集中してお金を使うことができます。

安物買いの銭失いにならないように気を付けましょう。

書籍ではさらにいくつかの例も紹介していますので、気になった方は是非ご確認ください。

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それではまたいつか。

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