- 暴落が来た時に保有している投資信託をどうしたら良いかわからない
- 買った投資信託がマイナスになったら売った方が良い?
世界情勢に連動して購入した投資信託がマイナスになってしまうと、どうしても不安になってしまうものです。
筆者も購入し始めの頃はドキドキしながら頻繁に証券会社のサイト画面を確認していました。
そんな筆者が暴落が来た時に考えていることをお伝えしようと思います。
- 結論は基本的には特に何かをする必要はありません。
- ただし、購入した理由をもう一度考え直してみましょう
- 将来的に成長すると考えられるのであれば問題ありません。
新規購入時にも参考になると思いますので、一緒に見ていただければ幸いです。
投資対象を確認する
まずはご自身が購入している投資対象の商品と特徴を確認しましょう。
主な商品の種類は以下の通りです。
- 株式
- 債券
- 不動産
- コモディティ
- 預金・貯金
株式
株式とは、株式会社がお金を出資してもらった個人や企業に対して発行する証券のことです。
株式を購入すると株主となり、保有株式に応じた経営参加ができるようになります。
会社に利益が出ると配当金をもらえたり(インカムゲイン)、会社が成長することにより株式の値上がり(キャピタルゲイン)による利益を得られる可能性があります。
一般的にハイリスク・ハイリターンな商品になります。
債券
債券とは、国や地方公共団体、企業などの発行体が資金を借りるために発行する有価証券のことです。
債券には期間が定められており、定められた期間(満期)になると額面金額が払い戻されます。
投資家は発行体にお金を貸すことで利子をもらったり(インカムゲイン)、債券価格の値上がり(キャピタルゲイン)により利益を得ることができます。
一般的にローリスク・ローリターンな商品になります。
不動産
不動産は自分で直接投資をすることで、現物を保有することもできますが、それ以外にも間接的に投資をすることができます。
直接的でも間接的でも、得られる利益としては家賃収入(インカムゲイン)や売却時の値上がり益(キャピタルゲイン)となります。
一般的にハイリスク・ハイリターンな商品になります。
コモディティ
コモディティとは商品のことで、金・銀・銅などの貴金属や、原油や天然ガスなどのエネルギー、小麦などの穀物など多岐に渡ります。
コモディティで得られる利益としては値上がり益(キャピタルゲイン)のみで、インカムゲインは発生しません。
一般的に超ハイリスク・超ハイリターンな商品になります。
預金・貯金
預金や貯金も投資商品の一つとして考えましょう。
銀行などに預けることで、利息を受け取ることができます。
他の通貨と比べることで、インカムゲインが発生することもあります。
一般的に超ローリスク・超ローリターンな商品になります。
リスクとは振れ幅のこと
リスクとは、日本語で「危険度」や「悪いことが起こる確率」といった使われ方をします。
一方で、金融商品等におけるリスクとはリターンの振れ幅のことを示します。
ここで、各資産のリスクとリターンの分布を見てみると以下の通りです。
一般的に資産別では株式>リート>債券の順にリスクが大きく、国別では新興国>先進国>国内の順にリスクが大きくなります。
リターンが大きくなる可能性があるということはマイナスになる可能性もあり、ある一定期間は資産がマイナスになることも最初から考えておかなければいけません。
株式投資の長期のリターン
筆者のポートフォリオは現時点で現金と株式のみで構成されています。
そんな筆者の資産がマイナスになったときに確認することが以下の図です。
S&P500指数の年率リターンは1年間の投資だと-48.7%から+60.7%までの幅がありますが、運用期間が長くなるほどマイナスの幅が小さくなり、最終的に15年間運用するとプラスになります。
最終的にプラスになっていることを信じれるのであれば、現時点でマイナスになっていても、「そういう時もあるんだな」くらいで考えておけば大丈夫です。
むしろ、安くなった時に買い増すくらいの気持ちでも良いかもしれません。
投資する理由は直近のイベントのため?
皆さんが投資をする理由は何でしょうか?
結婚式や子供の入学費用のためなど、期限が決まっているのであれば株式や債券などの価格が変動する商品への投資はおすすめしません。
お金が必要となる直前に暴落が来た場合に必要な金額が手元からなくなってしまう可能性があるからです。
その場合は預貯金に切り替えましょう。
一方で、老後資金のために投資をしていてまだ老後まで時間のある方や、余裕資金で運用を行っている方は暴落も経験して資産は多くなっていきます。
将来的に伸びていくと信じられる商品であればこのまま運用を続けましょう。
筆者は株式の投資信託のうち「S&P500指数連動」と「オールカントリー(除く日本)」に投資をしています。
どちらも将来的に成長すると信じられるため、暴落が来た際にも特に売却しようとは考えていません。
途中売却するとしたら、アメリカが国として機能しなくなった場合か、資本主義に重大な欠点が見つかった時だと考えています。
投資信託がマイナスになっても放置して良い理由 まとめ
投資信託がマイナスになっても放置して良い理由を見てきましたが、あらためてポイントは以下の通りです。
- 結論は基本的には特に何かをする必要はありません。
- ただし、購入した理由をもう一度考え直してみましょう
- 将来的に成長すると考えられるのであれば問題ありません。
暴落に飲み込まれないためには投資をしないことが一番ですが、投資をしないとお金持ちにはなれません。
以前の記事にて詳細をご紹介していますので、時間のある方は是非読んでみてください。
予期していない事象が発生してしまうと、焦ってミスをしてしまうものです。
投資をしている以上暴落はいつか来るものと考え、心の準備をしつついざ来た時には初心に帰って落ち着きましょう。
ではまたいつか。
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