- 毎日疲れるまで働いているのに生活が全く楽にならない
- 何年も会社で働いているけど、給料が増えない
- 会社の先輩が毎日の生活に精一杯だけど、自分はもっと楽したい
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
新聞やテレビを見ても暗いニュースばかりで将来の生活が明るくなるようには思えないのは、筆者だけではないはずです。
そこで今回はサラリーマンだけでは一生を貧乏で終わる理由と、貧乏から抜け出す方法を解説したいと思います。
- サラリーマンが貧乏な理由4選
- 貧乏から抜け出す方法5選
サラリーマンが貧乏な理由
早速ですが、サラリーマンが一生を貧乏で終える理由を見ていきたいと思います。
- 税金の負担が過去最高
- 給料が増えない
- インフレで物の値段が上がっている
- r>gの式が成り立っている
サラリーマンが貧乏な理由① 税金の負担が過去最高
会社からお給料をもらっている方は年に一度、年末調整をしていると思います。
あまり詳細を見ていない方もいらっしゃると思いますが、やっていることは給料(額面)から保険料や税金など、必要な経費を減額して、残った手取りを確定する計算をしています。
ここで、サラリーマンは税金や社会保険料が自動的に天引きされているのが分かります。天引きは毎月実施されているので、あまり実感しにくいのですが、実際には給与から半分程度が引かれています。
この、給料(額面)に対する社会保険料や税金の負担割合のことを「国民負担率」といいますが、毎年割合が増えています。
2021年の実績では国民負担率は48.2%となっており、給料の約半分になっていることが分かります。また、2012年から比較しても10%程上がっています。
過去の実績からは税金や社会保険料の負担率が増えていることから、皆さんの手元に入ってくるお金も減っていることが分かるのではないでしょうか。
サラリーマンが貧乏な理由② 給料が増えない
税金の負担割合が増えている一方で、もらえる給料自体がそれ以上の伸びを記録していれば、皆さんの手元に残るお金も増えていることになります。
しかし、実際の給料は増えていません。
以下のグラフは国税庁の民間給与実態統計調査から過去の平均給与をまとめたものです。
1997年の467万円をピークに、現在でも最高値を超えられていません。
1990年以降で最低値を付けた2009年の406万円よりは持ち直していますが、現在の平均値は443万円です。
税金の負担割合が最高値なのに対して、給与は最高値ではないので、皆さんの手元に残るお金が減っていることが分かります。
サラリーマンが貧乏な理由③ インフレで物の値段が上がっている
最近テレビや新聞などで、インフレが進んでいるという言葉を聞く機会も増えてきたのではないでしょうか。
・インフレとは
物の値段が上がること。
昔たまご1パックが100円で買えていたが、今は150円になるなど同じ物の値段が上がることを言います。
・デフレとは
物の値段が下がること。
昔たまご1パックが100円で買えていたが、今は50円になるなど同じ物の値段が下がることを言います。
インフレとデフレは物の値段の上がり下がりで考えると分かりやすいですが、お金の価値で考えると以下のようになります。
300円手元にある場合
・インフレの時はたまご1パック150円だと、2パック買うことができます。
・デフレの時はたまご1パック50円だと、6パック買うことができます。
インフレの時は物の交換能力が低くなり、お金の価値が減っていると言うことができます。
つまりインフレが進んでいるということは相対的に昔と比べて同じ300円だとしても、価値が減っていることになります。
タンス預金や、銀行に貯金していることで、お金の数字(額)はそのままかもしれませんが、実際にはお金の価値が減っているということです。
サラリーマンが貧乏な理由④ r>gの式が成り立っている
フランスの著名な経済学者のトマ・ピケティ氏が21世紀の資本で提唱した「r>g」という不等式があります。
r:リターン(投資で得られる利益の伸び率)
g:グロース経済成長(働いて得られる給与の伸び率)
簡単に言い換えてみると、サラリーマンが働いて給料が増えるスピードより、投資で得る利益の方が伸びるスピードが速いということです。
また、給与と投資の伸び率のスピードはどんどん広がっていき、逆転することはありません。つまりサラリーマンと投資家の資産の差は開いていくばかりです。
ここで、世界のお金持ちのランキングを見てみましょう。
- イーロン・マスク/2190億ドル(テスラ、Twitter)
- ジェフ・ベゾス/1710億ドル(アマゾン)
- ベルナール・アルノー/1580億ドル(LVMH)
- ビル・ゲイツ/1290億ドル(マイクロソフト)
- ウォーレン・バフェット/1180億ドル(バークシャー・ハサウェイ)
- ラリー・ペイジ/1110億ドル(グーグル)
- セルゲイ・ブリン/1070億ドル(グーグル)
- ラリー・エリソン/1060億ドル(オラクル)
- スティーブ・バルマー/914億ドル(マイクロソフト)
- ムケシュ・アンバニ/907億ドル(リライアンス・インダストリーズ)
出典:2022年4月5日Forbes
皆さんも1度は聞いたことある人が入っているのではないでしょうか。
例えば、1位のイーロン・マスクは電気自動車のテスラ、皆さんが良く使うSNSのTwitterなどのCEOを務めています。
なぜイーロン・マスクがここまでお金持ちになれたかと言うと、決して働いて給料をもらってお金を稼いだわけではありません。
自分の会社の株式を保有し、その会社が発展することにより、保有している株式の評価額が大きくなることから結果的にお金持ちになっています。
他の世界の長者番付上位の人も同じで、保有する株が値上がりしたことによりお金持ちになっています。
サラリーマンでも貧乏から抜け出す方法
ではサラリーマンが貧乏から抜け出す方法はないのでしょうか。
もちろんこのままの状況で、嘆いていても自分の生活を変えることはできません。
まずは自分の行動で変えられるところから変えていく必要があります。
代表的な変えられる方法は以下の通りです。
- 今の会社で出世して給料を上げる
- 転職して違う会社で給料を上げる
- サラリーマンをやりながら副業する
- 脱サラして起業することで社長になる
- サラリーマンのまま投資家になる
これらの選択肢は必ず一つしか選べないわけではありません。例えば転職しつつ副業するなど、組み合わせることが可能です。
ちなみに筆者は最初に投資を始めて、その後副業にもチャレンジしています。
今の会社で出世して給料を上げる
今務めている会社で成績を上げたり、資格手当などによりもらえる給料を上げる方法です。
こちらはサラリーマンが貧乏な理由② 給料が増えないへの対策となります。
メリットとしては、特に環境を変えなくても良いのでストレスが少ないことと、将来の給与が想像できることがあります。
一方でデメリットとしては、効果が上がりにくいことと、会社に依存しすぎていることがあります。
この方法は子育てや介護に忙しく、今はリスクをとるより安定的な選択肢を取りたい方や、資格手当や昇給手当などのアップが見込める会社に勤めている方におすすめになります。
転職して違う会社で給料を上げる
今いる会社から転職して、より給料がもらえる会社や、これからの給料アップが狙える会社に転職する方法です。
こちらもサラリーマンが貧乏な理由② 給料が増えないへの対策となります。
メリットとしては、同じ能力のままでも所属する会社が違うだけで急激に給料がアップする可能性があることと、環境が変わることで新たなスキルアップのチャンスを手に入れる可能性を手に入れることができます。
一方でデメリットは、急激な環境変化のストレスがあることがあります。
ちなみに転職活動をして他の会社を探すだけであれば、給料が増える可能性が増えるメリットがあるものの、デメリットとしてはご自身の時間を使うだけですので、おすすめです。
サラリーマンをやりながら副業する
今のサラリーマンを続けながら、新たに副業に挑戦する方法です。
こちらもサラリーマンが貧乏な理由② 給料が増えないへの対策です。
メリットとしては、今のサラリーマンとしての安定した給料を得ながら新たな報酬を得られる可能性があること、自身のスキルを伸ばしたり新たなことに挑戦することで今の仕事にもプラスとなることです。
一方でデメリットとしては、副業に充てるための時間を捻出する必要があることです。
筆者は今このブログを副業として育てていきたいと考えていますが、まだ副業と言えるほどの収益がありませんので、ひたすら時間を費やしている状態になります。
しかし、いつか副業が育ってきてサラリーマンとしての収入と同じくらいになったときに、会社を辞めても安心できるという選択肢を夢見て頑張っています。
脱サラして起業することで社長になる
サラリーマンを辞めて自らの会社を立ち上げることで社長になる方法です。
こちらはサラリーマンのまま投資家になる
今のサラリーマンを続けつつ、株などの資産を持つことで投資家になる方法です。 こちらも
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