今すぐ見直すべき固定費10選

投資知識
悩み
  • 最近家計簿をつけ始めたけど、なかなかお金が貯まらなくて困っている。
  • お金を貯めたいけど、どこから手を付けて良いかわからない
  • 節約したことあるけど、全然続かない

こんなお悩みをお抱えの方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は今すぐ見直すべき固定費10選として、支出の見直しをしていきたいと思います。

固定費には大きく分類すると変動費と固定費があり、今回は固定費にスポットライトを当てています。

この記事でお伝えしたいことは以下の通りです。

POINT
  • 支出を下げれば人生が身軽になる
  • 固定費(支出)を下げる、収入を上げることで投資に回す余力ができる
  • 投資に回す余力ができれば経済的に豊かになれる
  • 財布のひもを締める練習をしましょう

固定費から見直すべき理由

皆さんは学生の頃のバイトでもらった1~2万円と今の仕事で給料が1~2万円増えたときと、どちらの方がたくさんのお金をもらえた気持ちになるでしょうか。

学生の頃の1~2万円の方がたくさんもらえた気持ちになり、なんでも買えるように思えたのではないでしょうか。

ではなぜ、社会人になって、大人になってからの1~2万円はそんなに大きくないのでしょうか。

会社員になって世帯主となると、給料(額面)の中から、社会保険払って、税金払った後の金額が手取り金額となります。また、その手取り金額から家賃払って、保険料払って生活費払って、残ったものが貯金できるお金になる計算式になります。

学生の頃に比べて、もらったお金から引かれていくお金が増えていることが分かるかと思います。

この引かれていくお金を分解してみると、3つに分解することができます。

  • 私たちが変えることのできない、社会保険料や税金
  • 毎月決まったお金が引かれる家賃や保険料
  • 毎月金額が変わる生活費

私たちが変えることのできない、社会保険料や税金については、考えても下げることはできませんので、今回はおいておくことにします。

変動費は削減しない

毎月金額が変わる生活費について、今回は「変動費」と呼ぶことにします。

変動費を見直すことは、節約を始めた人がまず手を付けやすいところかと思います。例えば、10円安い食料品を買うのにいくつものスーパーをはしごしてみたり、テレビやエアコンをこまめに消してみたり。

ところが、この変動費を減らすことは、労力のわりに効果が出にくく、節約のつまずきやすいポイントとなるのです。

例えば食料品を安く買うのに、3つのスーパーをはしごしたとします。移動時間でそれぞれ10分、40分かかるとすると、買い物時間もあわせて全部で2時間近くかかることになります。

また、スーパーに入って1点だけ買い物するつもりが、ついついお買い得品を見つけて買ってしまうことで、最初に考えていたよりも多く買ってしまったなんてこともあるあるかと思います。

変動費は頑張って節約したわりに効果が出にくく、常に頑張らなきゃいけないため、続きにくいのがわかっていただけたでしょうか。

固定費を削減する

毎月決まったお金が引かれる家賃や保険料などのことを固定費と呼ぶことにします。

効果が出にくい変動費と比べて、固定費は効果が表れやすいです。

例えば、家賃を減らしたとしましょう。

家賃を減らすためには、以下の手順が必要です。

  • 引っ越し先の家を探す
  • 家の契約をする
  • 引っ越しの準備をする
  • 引っ越しする
  • 引っ越し先の家で荷ほどきする
  • 行政やガス、電気などの手続きをする

やることはたくさんあり、仕事をしながらだと大変ですが、うまくいけば1か月程度で完了します。

この1か月の労力で、家賃が2万円/月削減できたとすると、年間24万円の削減になりますので、余裕で元が取れることになります。

このように、固定費は1度見直すだけで効果が大きくなります。

見直すべき固定費10選

固定費に手を付けるべき理由が分かったところで、具体的な見直すべき固定費を見ていきたいと思います。

今すぐ見直すべき固定費10選
  1. 必要以上のデータ量を契約しているスマホ代
  2. 生命保険の不要な保証
  3. 契約し忘れてしまっているサブスク代
  4. 週に1度しか乗らない自動車の駐車場代、任意保険料
  5. 意味のない飲み会の交際費、タクシー代
  6. 毎朝の習慣となっているラテマネー
  7. 当たり前に利用してしまう割高なデリバリー代
  8. 毎日の外食ランチ代
  9. 過剰なまでのお酒代、たばこ代
  10. 下ろすたびに引かれるATM手数料

必要以上のデータ量を契約しているスマホ代

皆さんのスマホの通信料金はいくらでしょうか。

例えば、普段は5GB使っているのに、契約は20GBまで一定額の契約の場合は契約を見直しても良いかもしれません。おすすめSIMはHISモバイルです。

自由自在プランなら音声通話+データ通信+SMSができて、

  • 3GB:770円
  • 7GB:990円
  • 20GB:2,190円

で利用可能です。

現在の契約の方が高い場合は乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

スマホ代が月10,000円の契約から月2,000円の契約に変更できたとすると、毎月8,000円の節約になり、毎年約10万円の節約になります。

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生命保険の不要な保証

皆さんの生命保険の保険料はいくらでしょうか。

厚生年金加入者の場合、毎月5,000円以上は保険料の払い過ぎの可能性が高いです。

日本は国民皆保険制度のもと、国民全員が公的医療保険に加入しています。そのため、病気やケガのお治療費は原則3割負担です。

上記をもとに、ケガや病気になったら公的な保証がいくら出るのか。自身で負担しなければいけない金額はいくらなのか、もう一度考えてみましょう。

民間保険で備えるべきリスクと入るべき保険の例は

  • 一家の大黒柱が亡くなって、子供を育てるお金がない→掛け捨て生命保険
  • 交通事故で、相手に障害や大けがを負わせてしまった→自動車保険
  • 火事で家が焼失してしまった→火災保険

などのパターンです。

貯蓄型保険などに入っている場合は投資は投資、保険は保険で分けて考えましょう。混ぜるなキケン!!です。

契約したまま忘れてしまっているサブスク代

Amazon PrimeやNetflix、Huluなどのサブスクは便利ですよね。

好きな動画をダウンロードしておけばインターネット接続がないところでも再生可能ですし、世界中の作品を自宅で楽しめ、おうち時間をより充実させてくれるサービスです。

例えば前述のAmazon PrimeやNetflix、Huluの3種類のサービスは全て動画配信のサービスですが、すべてに加入する必要があるでしょうか。

動画配信サービスは1か月以上見ていない場合は解約しても良いと思います。もしくは、加入するのは簡単なので、一度すべて解約してみて、必要であれば再度加入するのも手だと思います。

これらサブスクの契約は、動画配信だけに限らず、音楽配信や電子書籍などいつの間にか増えていることが多いです。そのため、定期的に、できれば3か月に1度程度見直すのがおすすめです。

週に1度しか乗らない自動車の駐車場代、任意保険料

東京都23区の駐車場の相場は月2万円から5万円程度、任意保険料は年齢にもよりますが年間で6万円程度はかかるようです。

休みの日しか乗らない自動車のだとすると、年間で30万円から70万円程度です。その他にも維持費がたくさんかかると思います。

東京都23区や大都市圏では自動車に乗らなくても、あまり不便を感じないので資産形成期には自動車を手放すのもありだと思います。

もちろん、公共交通機関が不便で自動車が必要な地域もあると思いますので、一概に不要とは言えないと思います。

意味のない飲み会の交際費、タクシー代

会社の上司と一緒に行く飲み会、飲みながら愚痴を聞かされた挙句、終電がなくなってしまい、タクシーで帰る。次の日は休みだけど、二日酔いで午前中は寝て過ごす。なんていう経験誰にでもあるのではないでしょうか。

最近はコロナの影響もあり、飲み会が減っているとはいえ、大切な時間もお金も失ってしまいます

思い切って断ってみるのはいかがでしょうか。

たまに断るようになると、意外と断るキャラがついてきて、断りやすくなります。

筆者も昔は飲み会にはほとんど参加するタイプでしたが、大勢の飲み会は断ったりしているうちに断っても何も言われなくなりました。

1回の飲み会で2次会も行って、タクシーで帰ったら、1日で1万円使うこともあると思います。週に1回程度だとしても、年間では50万円近い出費になってしまいます。

飲み会を断って、浮いたお金と時間を有意義に使うのはいかがでしょうか。

もちろん、好きな人や尊敬する人との飲み会や交際費は削らず、ちゅうちょなく使えるようになりましょう。

毎朝の習慣となっているラテマネー

「ラテマネー」とは、アメリカで生まれた概念で、その名の通り「コーヒー一杯のお金」という意味です。

特に意識せずに毎朝仕事前に買う一杯、頑張ったご褒美の一杯などその人にとってそのコーヒーの価値は違います。

あなたのラテマネーは固定費でしょうか、変動費でしょうか、それとも投資でしょうか。

朝のラテマネーにより、自分の仕事にメリハリができ、より効率的な仕事をすることで夜は早く帰れたり、早く出世することができたり、給料に反映されるなどしている場合は投資に分類されるので、良いラテマネーです。

しかし、毎朝習慣化されたラテマネーにより、仕事の効率も変わらない、ただ何となく使ってしまっているのであれば、それは削るべき対象になります。

たったコンビニのコーヒー一杯だったとしても毎日100円、1か月で2千円、年間で2万4千円になります。

当たり前に利用してしまう割高なデリバリー代

会社員であれば夜帰ってきて疲れてしまった時に、デリバリーを使って夜ご飯を食べることもあると思います。

しかし、毎日のようにデリバリーで頼んでしまうと割高になってしまい、塵も積もればなんとやら状態になってしまいます。

デリバリー商品はお店で買うより300円から500円程度高くなっていることが多く、それが平日に毎日続いてしまうと月1万円程度、年間で12万円程度の出費になってきます。

1日だけで見れば大したことないかもですが、こうしてみるとかなりの金額になりますよね。

もちろん、仕事が終わって疲れて帰ってきてから食事を作る気になれなかったり、育児が終わった後に疲れている中ご飯を作るのが大変という気持ちもわかりますので、まずは固定費となっている状態から変動費にするようにしましょう。

意外と一度やめてみると、もっとやめたくなってくるかもしれません。

毎日の外食ランチ代

こちらも先ほどのデリバリーと同じ考え方です。

毎日お昼ご飯をお弁当作って会社に持っていくのは面倒ですよね。

しかし、東京都内の丸の内など都心部ではランチが1食千円ですらなかなか食べられない場所もあるかと思います。

平日毎日ランチ千円だとすると、1か月で2万円、年間で24万円の出費となります。

こちらも塵も積もればなんとやらですね。

とはいえ、お弁当を毎日作るのも大変だと思いますので、

例えば白ご飯だけ持って行って、おかずだけお惣菜屋さんで買ったり、

冷凍食品のおかずでお弁当を作ってみたり、ハードルを下げてみるのはいかがでしょうか。

過剰なまでのお酒代、たばこ代

仕事を頑張った後の晩酌に1杯、2杯とついついお酒を飲みたくなりますよね。

また、仕事の休憩がてら吸うたばこも、どうしてもやめられないというのもわかります。

どちらも体に悪いのは分かっているのにやめられない物ですが、固定費となっている場合かなりの負担になります。

例えば、缶ビール1杯300円程度だとすると、平日に毎日1杯飲んだとすると月で6千円程度、年間で7万2千円になります。

また、たばこも週に2箱吸うとすると月5千円程度、年間で6万円程度になります。

下ろすたびに引かれるATM手数料

意外と盲点なのが、現金を下ろすときに引かれるATMの時間外手数料です。

例えば、メガバンクと呼ばれる三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行及びゆうちょ銀行の普通預金の金利は0.001%です。

一方で、ATMの時間外手数料は110円程度であることが多いです。1回分の手数料を利息で賄おうとすると税金を考慮すると約1,400万円必要になります。

つまり、1,400万円以下の人は銀行に預けているほど手数料でお金は減っていくことになります。

今ではネット銀行などでは手数料無料で金利も高く設定されていたり、キャッシュレス決済であればATMを使うことなく決済するごとにポイントが還元される仕組みもありますので、現金を使用するよりお得です。

常識を疑ってみよう

あなたの周りの人はお金持ちでしょうか。家計に余裕のある人でしょうか。あなたが目指すべき生活をしていますか。

人は誰しも周囲の環境に慣れてしまい、染まってしまうものです。

他の人がやっているからという理由で同じようにしていると、あなたも将来的に同じようになってしまいます。もうなっているかもしれません。

常識だと思っていることを一度疑ってみて、本当に自分の幸せのためになっているのか考えてみてはいかがでしょうか。

今すぐ見直すべき固定費10選 まとめ

今回は今すぐ見直すべき固定費10選を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

あらためて今すぐ見直すべき固定費10選です。

固定費10選
  1. 必要以上のデータ量を契約しているスマホ代
  2. 生命保険の不要な保証
  3. 契約し忘れてしまっているサブスク代
  4. 週に1度しか乗らない自動車の駐車場代、任意保険料
  5. 意味のない飲み会の交際費、タクシー代
  6. 毎朝の習慣となっているラテマネー
  7. 当たり前に利用してしまう割高なデリバリー代
  8. 毎日の外食ランチ代
  9. 過剰なまでのお酒代、たばこ代
  10. 下ろすたびに引かれるATM手数料

固定費を減らすことができて学生のころと同じ支出に戻れたら、余剰資金ができるとともに、以前ご紹介した生活防衛資金も少なくなるため、将来の余裕につながります。

ちなみに筆者は今回を機にスマホ代をさらに見直そうと考えています。

ではまたいつか。

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