最近投資の勉強を始めたけど、種類がたくさんあって何が一番良いのかわからないという方や、今投資している資産で本当に良いのかと疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
本記事では過去の各資産クラスの年間パフォーマンスを見ていきたいと思います。
過去10年間の資産別パフォーマンス
昨年2022年はコモディティ・原油のリターンが18.1%と一番高く、先進国REITが-15.5%と一番低いリターンとなりました。
2022年のパフォーマンスがプラスになったのは4資産のみで、コモディティ・原油、コモディティ・金、新興国債券、ハイイールド債券でした。
株式や不動産がすべてマイナスになる珍しい年だったのではないでしょうか。
直近5年間を見てみると、コモディティ・原油はトップを3回、ワーストを2回と非常にボラティリティが高いことが分かります。
また、先進国株式も2019年~2021年まで2位だったのに、2022年は7位でマイナスに沈んでしまいました。
過去10年間の平均パフォーマンスは以下の通りです。
- 先進国株式:16.23%
- ハイイールド債券:9.96%
- 国内株式:9.48%
- 原油:8.46%
- 国内REIT:6.73%
- 金:5.62%
- 新興国株式:5.18%
- 新興国債券:3.75%
- 先進国REIT:6.73%
先進国株式のパフォーマンスが圧倒的ですね。
2023年のパフォーマンスはどうなる?
答えは誰にもわかりません。
2023年にはアメリカの利上げ停止、日銀総裁の交代などが予定されており、ドル円も大きく動くことが予想されます。
また、コロナの終息、ロシア・ウクライナ戦争の終結、半導体不足の解消などが実現されるかにより、コモディティ価格や、原材料価格への影響も予想されます。
このような世界情勢の動向により、各資産のパフォーマンスは変動します。
2023年の投資戦略はどうする?
2023年の投資戦略は2022年まで信じてきたものを信じ続けるのが良いと筆者は考えています。
ただし、人によって考え方や資産の上下への耐性などが違いますので、2種類の考え方の例を示したいと思います。
急激な値動きを避けたい、いいとこどりをしたい方
急激な値動きがあると動揺したり、不安になってしまうと普段の生活に余裕がなくなってしまいますよね。
また、どの資産が1番になるかわからないけど恩恵を受けておきたいと考える方もいらっしゃると思います。
そのような場合は「〇〇資産均等型」といったような、複数の資産クラスに分割して投資する商品がおすすめです。
なお、年金を運用しているGPIFも国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4資産を均等になるように運用していることからも安全性が分かるかと思います。
値動きに慣れている、あまり気にならないという方
筆者はこちら側になりますが、ある程度値動きに慣れているもしくは、値動きがあっても特に動揺しないという方は、株式のみに集中投資するのもありだと思います。
過去の平均値を見てみると先進国株式が一番パフォーマンスが良いですし、これからも資本主義が続き、世界は発展していくと考えられるのであればよいと思います。
ただし、注意なのは株式の中でも国やセクターを分散しておくことです。
1つの国だけに集中してしまうと、その国の状況に左右されますし、あるセクターだけに集中しても同じことが起こり、今後のパフォーマンスが右肩下がりになる可能性があります。
資産別年次パフォーマンスまとめ
資産別年次パフォーマンスを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
- 2022年ベストパフォーマンスはコモディティ・原油
- 2022年ワーストパフォーマンスは先進国REIT
- 2022年のパフォーマンスがプラスになったのは4資産のみで、コモディティ・原油、コモディティ・金、新興国債券、ハイイールド債券
- 過去10年間のベストパフォーマンスは先進国株式
- 将来のパフォーマンスは誰にもわからない
ご自身のポートフォリオを振り返って、今後も投資戦略はこのままで良いのか、それとも変更するのか考えるのに役立てれば幸いです。
ではまたいつか。
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